「BSP-PHPA-03SN」の紹介。(生産終了品)
2011年02月01日(火) 10時20分
Bispaからポータブルヘッドホンアンプ"限定モデル"「BSP-PHPA-03SN」。(生産終了品)
参考展示で出品させて頂きました白ケースのモデルが非常に好評だったので、Bispaではこのケースを採用したオリジナルのポータブルヘッドホンアンプ。「BSP-PHPA-03SN」を数量限定で販売させて頂くことにしました。現在では完売しています。有難うございました。
「BSP-BHPA-03SN」は近年、主流となっている携帯オーディオプレイヤーを意識して設計及び製造されたヘッドホンアンプになります。
「BSP-BHPA-03SN」は再生環境の持ち味が十分に活きるよう設計されたヘッドホンアンプであり、十分な特性と音質が得られるよう配慮した回路設計になっています。また「使い易さ・機能性・高音質」を実現するため、部品の選定にも気を配っています。
電源は「単4電池×4本」で動作する為、簡単に扱う事が出来ます。また電気的な特性にも配慮し、たくさんのヘッドホンに対応できるように設計されたヘッドホンアンプになります。
電池アクセスを容易にしたこだわりの設計。
コチラのヘッドホンアンプの最大の特徴は「電池交換式でアクセスを容易にした部分」が大きく異なります。使用する電池は「単4電池×4本」で、ニッケル水素充電池やアルカリ電池を利用する事が出来ます。電池交換式ということで、ヘッドホンアンプ背面の化粧ビスを外して上側の蓋をはずし天板をスライドさせることで電池アクセスを容易にしました。尚、気になる電池の持ちですが一般的な単4充電池でおよそ「20時間以上使用する事が可能」になっています。
回路設計に対するこだわり。
「BSP-BHPA-03SN」は、単4電池4本で動作させるための工夫を色々と凝らしたヘッドホンアンプです。低い電圧でありながら大型のヘッドホンをドライブさせるのに十分な駆動力を実現しました。また、「回路構成・回路定数の選定・配線パターンの工夫」により電気的な特性も十分なものになっています。回路構成については、高性能オペアンプをふんだんに使用した回路になっています。音色と特性を決める利得段は音質の要となり、ゲインコントロールを行う利得段と呼ばれています。ここには、リニアテクノロジー社製のオペアンプを採用しました。このオペアンプが持つ「ローノイズ・高精度」という性能はこのようなオーディオ回路で十分に発揮されます。また「レール・トゥ・レール」と呼ばれるオペアンプを使っていますので、高振幅入力時や大音量使用時でも歪み難いという特性も持ち合わせています。次に駆動力を強化するバッファ段ですが、ここにも、リニアテクノロジー社の最新オペアンプを採用しました。このオペアンプの特徴でもある「高速・ハイカレント」という性能はヘッドホンを駆動するに十分な性能を発揮します。またこれらオペアンプは電力消費が低いという特徴があり、こうした部分も電池駆動において優れた特徴の一つになります。
アンプ回路でも重要なGNDラインは音質の向上と電気的特性を落とさないよう、DC精度の高いオペアンプを採用。精度が高く変動を出来るだけ抑えた専用回路を使い、専用バッファICを使ってドライブするという回路を採用しています。これにより安定したGNDを得るようにしています。ドライブ力をしっかりする事で、回路の特性を向上させ、大きな出力を取り出しても安定した特性や音質を得る事が可能な回路形式を採用しています。
部品に対するこだわり。
音声信号に影響を及ぼすポイントにはnichicon社の最新オーディオ用コンデンサ。「KTシリーズ」を採用しています。音響用途用に作られ、高温度対応品(~105℃)のコンデンサになります。高域が非常に綺麗で癖が少ないという事で、音質面において非常に評判の高いコンデンサーです。電源ラインに使用する電解コンデンサーにはnichicon社の最新型の導電性高分子アルミニウム固体電解コンデンサを採用しています。このコンデンサーの持つ特色は、電源ラインに使用した場合に如何なくその性能が十分に発揮されます。耐圧及び容量を少し大きめの物にして対応していますので、広域に渡り安定した音質を得る事が可能になっています。
回路を構成するにあたりなくてはならない抵抗には、Bispaオリジナルの金属皮膜抵抗「LGMFS」シリーズを採用しています。精度誤差が小さく、「電流雑音特性・温度係数・絶縁抵抗値」等を初めとした部分に特に優れています。また、リード足は周波数特性に優れた材質が使われています。
音質の要となるボリュームにも、Bispaオリジナル9mm角ボリューム「BSP92FG5」シリーズを採用しました。基板から直接にFG(フレームGND)端子を落とすことで、GNDのリターン経路を極力減らしノイズを少しでも減らすように「設計・特注」されたボリュームを採用しました。
電源スイッチも、余裕がありトルクのしっかりした専用設計SWを採用しています。リード足の材質にも気を使い、しっかりとした信頼性の高いものを採用しています。また、電源の誤動作を防ぐためスイッチの向き等にも気を配りました。
様々な場所で利用する小容量のフィルムコンデンサーには、使用する場所とそれに見合った材質・品種を利用しています。チップ部品とリード部品を上手く組み合わせることで「音質・性能」の両立が取れる様に配慮しています。
各オペアンプの動作を安定させるバイパスコンデンサーには、Panasonic社チップフィルムコンデンサー。「ECPUシリーズ」を採用しています。オーディオ用途でその実力を如何なく発揮するコンデンサーで、配線長による影響を考慮しチップタイプのコンデンサーで最短に接続しています。
利得段のオペアンプのバイパスコンデンサーには、日本ケミコン社の低Z電解コンデンサー。「KZEシリーズ」を採用しています。小型で性能の高いこのコンデンサーを使用することで、音質の要となる利得段のオペアンプに対して出来るだけクリーンな電源ラインを供給するための措置になります。
回路の動作を安定させるための位相補償コンデンサーには、Panasonic社のPPSリードフィルムコンデンサー。「ECHSシリーズ」を採用しています。音質面で非常に定評があり既に廃盤とされているコンデンサーで、アナログ回路に特に適しているこの小容量コンデンサーを採用することで回路動作の安定性は勿論、音質の方をさらに突き詰めた内容になっています。
仕様について。
このヘッドホンアンプは「お気に入りの大型ヘッドホンをより快適に楽しむ」事を前提に作られています。DAPのヘッドホン端子からの出力を高インピーダンスの大型ヘッドホンでも容易にドライブさせる事が可能です。もちろん、ライン入力機器にも対応していますので大型のヘッドホンを色々と差し替えて利用する事も十分に可能です。インピーダンスの低い小型のヘッドホンに対応させる為に、ゲイン切替を設けてあります。通常、御使用になられた際に「音量が大きくて、ボリュームを使った音量調整がやり難い」時に利用する事で快適に動作させる事が可能です。
電気的な仕様及び特性。
<仕様>寸法:107×69×28mm(最大寸法/VR及びネジ突起部のサイズは含まず)
電源:単4電池×4本使用(充電池及び1次電池使用可※)
入力:3.5Φステレオミニジャック
入力インピーダンス:約10KΩ
出力:3.5Φステレオミニジャック
推奨インピーダンス:ローゲインモード時…11Ω~600Ω / ハイゲインモード時…32Ω~600Ω
※電池に関しては、次の仕様のものがご利用頂けます。
充電池…1.2V標準の単4型充電池(ニッケル水素またはニッカド電池推奨)