ビスパのオーディオブログ

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薄型ケース採用のイヤホン用「バッファモジュール交換式」モデル登場。ポータブルアンプ「BSP-PHPA-02BC」。

2015年09月18日(金) 18時31分

コチラがBispaオリジナルの「イヤホン向けに特化された、バッファモジュール交換式」ポータブルアンプ。「BSP-PHPA-02BC」です。

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「BSP-PHPA-02BC」は「イヤホン向けに、より特化されたアンプ」という要望を受け、設計及び製造されたポータブルアンプです。イヤホンは、小型ゆえに機構がシンプルなものからネットワークを内包したものまで、様々なものがあります。今回の製品では、様々なイヤホンに対応させる為に「出力段のバッファを3種類用意。それらを交換式」とし、様々なイヤホンを最適に動作させるような方法とさせて頂きました。

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「BSP-PHPA-02BC」は再生環境の持ち味が十分に活きるよう設計された、イヤホン向けのポータブルアンプであり、十分な特性と音質が得られるよう配慮した回路設計になっています。また、ケースを薄型にし凹凸を減らす事で既存モデル以上の「使い易さ」を実現。出力段をバッファモジュールとし、これらをユーザーの方でイヤホンに合わせて交換できるように設計しました。また回路定数やパーツ等も「機能性・高音質」をそのまま実現する設計としています。

電源は「単4電池×4本」で動作する為、簡単に扱う事が出来ます。また電気的な特性にも配慮し、たくさんのイヤホンに対応できるように設計されたヘッドホンアンプになります。

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電池アクセスを容易にしたこだわりの設計。

コチラのヘッドホンアンプの最大の特徴は「電池交換式でアクセスを容易にした部分」部分になります。使用する電池は「単4電池×4本」で、ニッケル水素充電池を利用する事が出来ます。このヘッドホンアンプは電池交換式ということで、ヘッドホンアンプ背面の化粧ビスを外して上側の蓋をはずし天板をスライドさせることで電池アクセスを容易にしました。尚、気になる電池の持ちですが一般的な単4充電池でおよそ「8時間以上使用する事が可能(10mW出力時)」になっています。

回路設計に対するこだわり。

「BSP-PHPA-02BC」は、単4電池4本で動作させるための工夫を色々と凝らした、イヤホン向けのポータブルアンプです。低い電圧でありながら、3種類のバッファモジュールがイヤホンをドライブさせるのに十分な駆動力を実現しました。

まず、ベースとなる回路構成については、高性能オペアンプを合わせて使用した回路になっていて、本製品ではTi社の「SoundPlusブランド」のオーディオ用高精度ローノイズオペアンプを採用しています。「ローノイズ・高精度」という性能を持つオペアンプの採用により、電池駆動のようなオーディオ回路でも十分な音質と特性を得る事が可能です。また回路特性と相成って小音量時の特性にも優れるという特性を持ち合わせています。

イヤホンに合わせた駆動力を実現するバッファモジュールとして、「STANDARD/HI-CURRENT/D-BASIC」の3タイプがあり、それぞれのバッファモジュールには次のような特徴があります。

Ⅰ:「STANDARD」バッファモジュール。

コチラは、東芝製の最新「ローノイズパワータイプのトランジスタ」を採用しました。標準的なイヤホンであれば、幅広く利用する事が可能で「出力インピーダンスを低く抑え、適正な電流を供給する」事を念頭に設計しました。また、ハイブリッドタイプと呼ばれるイヤホンに対しても各ドライバーにバランスよく電流が供給されるような仕様を心掛けました。

Ⅱ:「HI-CURRENT」バッファモジュール。

コチラは、NXP社の「高速ローノイズハイカレントタイプのトランジスタ」を採用しました。CIEMや多ドライバー構成及びネットワークが内部で組まれているようなイヤホンに対して、特化された設計になっています。高速かつハイカレントタイプのトランジスタを採用し「出力インピーダンスを低く抑え、応答性の高い電流供給が行える」ような仕様になっています。

Ⅲ:「D-ASIC」バッファモジュール

コチラは、東芝製の最新「ローノイズパワータイプのトランジスタ」を採用しました。低インピーダンスで小規模な構成のものやポータブルヘッドホンにも最適に使用できるよう、こちらは上記2つとは異なる回路形式を採用しました。小規模構成やインピーダンスの低いダイナミックドライバを想定しているので「出力インピーダンスを極力低く抑えた」仕様になっています。

上記のように、異なるイヤホンのタイプにあわせたバッファモジュールを交換し使用する事で、イヤホンを駆動するのに十分な性能を発揮し、ドライブ力や音質がより良いものとなります。

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ベース回路では、重要なGNDラインは音質の向上とバッファモジュールの特性を最大限に活かす為、本回路では電池による両電源方式を採用しています。また、イヤホンを駆動するにあたり電源周りのコンデンサーを厳選し、回路の特性を向上させ大きな出力を取り出しても安定した特性や音質を得る事が可能になっています。イヤホン向けモデルという事で、「音色・安定性」の両面を考えた回路構成としています。。

部品に対するこだわり。

音質に一番影響する入力信号が通過するポイントには、周波数特性に優れた軟銅錫メッキリードを採用した、当社オリジナルフィルムコンデンサー「LGMFCシリーズ」を採用しました。電解コンデンサーよりも性能に優れ周波数応答性にも優れたコンデンサーになります。

電源ラインに使用するコンデンサーについても、色々と拘っています。音声信号に影響を及ぼすポイントにはPanasonic社の導体性高分子固体コンデンサー「SEPFシリーズ」を採用しています。(従来サイズと同じ耐圧でも大きな容量になります。)そして、電源電圧や他部品との音色のバランスを考慮した上で、電源回路に小容量のコンデンサーを追加し、イヤホン向けポータブルアンプとして、より最適な手法をとっています。

回路を構成するにあたりなくてはならない抵抗には、過去製品にも採用し色々な所で御好評を頂いているBispaオリジナルの金属皮膜抵抗「LGMFS」シリーズを採用しています。精度誤差が小さく、「電流雑音特性・温度係数・絶縁抵抗値」等を初めとした部分に特に優れています。また、リード足は周波数特性に優れた材質が使われています。

音質の要となるボリュームにも、Bispaオリジナル9mm角ボリューム「BSP92FG5」シリーズを採用しました。基板から直接にFG(フレームGND)端子を落とすことで、GNDのリターン経路を極力減らしノイズを少しでも減らすように「設計・特注」されたボリュームを採用しました。

電源スイッチも、余裕がありトルクのしっかりした専用設計SWを採用しています。リード足の材質にも気を使い、しっかりとした信頼性の高いものを採用しています。また、電源の誤動作を防ぐためスイッチの向き等にも気を配りました。

様々な場所で利用する小容量のフィルムコンデンサーには、Panasonic社製「ECPU」を採用しています。使用する場所とそれに見合った材質・品種の使分けを行っています。それぞれを上手く組み合わせることで「音質・性能」の両立が取れる様に配慮しています。

電気的な仕様及び特性。

おもな仕様

寸法107×66×21.5mm(最大寸法/VR及びネジ突起部のサイズは含まず)
電源単4電池×4本使用(充電池及び1次電池使用可※)
入力3.5Φステレオミニジャック
入力インピーダンス約10KΩ
出力3.5Φステレオミニジャック
推奨インピーダンスローゲインモード時…8Ω~120Ω
ハイゲインモード時…8Ω~300Ω

※電池に関しては、次の仕様のものがご利用頂けます。

充電池…1.2V標準の単4型充電池

電気的特性

測定条件

  • 測定機器…Panasonic VP7723-B
  • 電源電圧…DC+5V
  • 基本測定周波数…1KHz(出力レベル1Vp-p/LPF=80KHz)
  • 測定負荷…30Ω
利得ローゲインモード時
(利得=1倍)
ハイゲインモード時
(利得=3倍)
補足
最大出力65mW+65mW85mW+85mW※THD+N=3%時
THD+N0.0015%以下0.0025%以下※各ch1Vp-p出力時
S/N108dB103dB※JIS-A

※3タイプ全てのバッファモジュールの特性になります。

付属品

  • 専用バッファモジュール3種類各1個。(「STANDARD」バッファモジュールは実装済)
  • 予備化粧ビス(計2個)
  • 予備JPピン(計2個)

販売店の御紹介。

店舗販売については下記ショップでこちらの商品を取り扱って頂いております。尚、下記販売店様では展示見本機の方もご用意させて頂く予定となっておりますので御試聴して頂くことも可能です。

・FUJIYAエービックデジタルスタイルショップ様

・eイヤホン様

その他、一部大手量販店のヘッドホンコーナー等での取り扱いもございます。

最後に。(New!)

製品に対する保証ですが、ご購入いただいてから1年間の無償保証期間を設けさせて頂いています。(但し、同封されている「保証サービスについてのご案内」に書かれている保証規定に準じます。予めご了承下さい。)

正式な発売は9月30日を予定しております。また、各取扱い店舗いて予約の方も近日中に開始されるそうです。

当社オリジナルポータブルアンプ。「BSP-PHPA-02BC」を宜しくお願い致します。