ビスパのオーディオブログ

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「BSP-PHPA-03SP-KIT01」の販売を開始しました。

2016年12月27日(火) 15時17分

ポータブルヘッドホンアンプKIT「BSP-PHPA-03SP-KIT01」になります。

コチラがBispaオリジナルのポータブルヘッドホンアンプKIT。「BSP-PHPA-03SP-KIT01」です。

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「BSP-PHPA-03SP-KI01」は近年、主流となっている携帯オーディオプレイヤーを意識して設計及び製造されたヘッドホンアンプで、御好評頂いております「BSP-PHPA-03SP」をベースとしたKITになっています。基板については「BSP-PHPA-03」と同じ基板を採用し、KIT化に伴い「より製作しやすいよう」リファインされ開発されたKITになっています。

「BSP-PHPA-03SP-KIT」は再生環境の持ち味が十分に活きるよう設計されたヘッドホンアンプであり、十分な特性と音質が得られるよう配慮されています。今回のKIT化にあたり新たにボリューム専用基板を設計し、ベースモデルと同様の使い勝手を実現するため、定数や部品の選定にも気を配っています。

電源は「単4電池×4本」で動作する為、簡単に扱う事が出来ます。また電気的な特性にも配慮し、たくさんのヘッドホンに対応できるように設計されたヘッドホンアンプになります。

電池アクセスを容易にしたこだわりの設計。

コチラのヘッドホンアンプの最大の特徴は「電池交換式でアクセスを容易にした部分」です。使用する電池は「単4電池×4本」で、ニッケル水素充電池を利用する事が出来ます。(こちらのモデルは充電池のみの対応となっています。)

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電池アクセスを容易にするため、ヘッドホンアンプ背面の化粧ビスおよび背面上部の蓋を外し、天板をスライドさせる方式を採用しています。気になる電池の持ちですが一般的な単4充電池でおよそ「20時間以上使用する事が可能(5mW出力時)」になっています。

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回路設計に対するこだわり。

「BSP-BHPA-03SP-KIT01」は、単4電池4本で動作させるための様々な工夫を凝らしたヘッドホンアンプです。低い電圧でありながら大型のヘッドホンをドライブさせるのに十分な駆動力を実現しました。また、こちらのモデル用に新たに「回路構成・回路定数の選定・配線パターンの工夫」を行い、電気的な特性もより優れたものになっています。

本アンプは高性能オペアンプを使用した回路になっています。音質の要となりアンプ全体の特性を大きく左右する利得段には、Ti社の"Sound-Plus"ブランド最新オペアンプ「OPA1688」を採用しました。OPA1688の「ローノイズ・高精度」という特徴はこのアンプにおいて十分に発揮され、低電圧動作においても良好な特性を出す事が可能で、消費電力が小さいことも特徴です。駆動力を強化するバッファ段にはTi社の高速オペアンプ「LMH6643」を採用しました。7の「高速・ハイカレント」という特徴は、様々な接続機器をドライブするのに十分な力を発揮します。

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アンプ回路で重要なGNDラインでは、音質が良く高い精度で変動を抑えた専用回路を使い、専用バッファICを使ってドライブしています。これにより安定したGND電位を実現しています。専用GND回路により、ドライブ力や安定性を強化することで、回路全体の安定性や特性を向上させ、大きな出力を取り出しても十分な音質を得ることができます。KIT化になっても「音色・安定性」の両面を考えた構成になっています。

部品に対するこだわり。

音質への影響を考え部品選択でも拘っています。

カップリングコンデンサーには、当社オリジナルのフィルムコンデンサー「LGMFCシリーズ」を採用しました。リード足の材質から色々な所を考慮している、当社オリジナルのフィルムコンデンサーです。

電源ラインのコンデンサーでは、電源電圧や音色のバランスを考慮した上で「日本ケミコン社の低Zコンデンサー」や「音響用コンデンサー」を採用しています。

回路を構成するにあたりなくてはならない抵抗には、過去製品にも採用し色々な所で御好評を頂いているBispaオリジナルの金属皮膜抵抗「LGMFS」シリーズをメインに採用しています。精度誤差が小さく、「電流雑音特性・温度係数・絶縁抵抗値」等の特性が非常に優れています。また、リード足は周波数特性に優れた材質が使われています。

KIT化にあたり製品を製作しやすくする為、RD925シリーズを使用した専用基板を採用。これをメイン基板にリード配線を使って結線する方式を採用しました。

電源スイッチは、余裕がありトルクのしっかりした専用設計SWを採用しています。リード足の材質にも気を使い、しっかりとした信頼性の高いものを採用しています。また、電源の誤動作を防ぐためスイッチの向き等にも気を配りました。

様々な場所で利用する小容量のフィルムコンデンサーには、Panasonic社製「ECHU/ECPU」を採用しています。使用する場所とそれに見合った材質・品種の使分けを行っています。それぞれを上手く組み合わせることで「音質・性能」の両立が取れる様に配慮しています。

仕様について。

このヘッドホンアンプは「お気に入りのヘッドホンをより快適に楽しむ」事を前提に作られています。DAPのヘッドホン端子からの出力を高インピーダンスの大型ヘッドホンでも容易にドライブさせる事が可能です。もちろん、ライン入力機器にも対応していますのでイヤホンやヘッドホンを色々と差し替えて利用する事も十分に可能です。

また、インピーダンスの低い小型のヘッドホン及びイヤホンに対応させる為に、ゲイン切替を設けてあります。(今回のモデルでは、ローゲイン時の音量調整を行いやすいようにローゲインモードのゲインやボリュームカーブを変更してあります。)通常、御使用になられた際に「音量が大きくて、ボリュームを使った音量調整がやり難い」時に利用する事で快適に動作させる事が可能です。

電気的な仕様及び特性。

おもな仕様

寸法107×72×27mm(最大寸法/VR及びネジ突起部のサイズは含まず)
電源単4電池×4本使用(充電池及び1次電池使用可※)
入力3.5Φステレオミニジャック
入力インピーダンス約10KΩ
出力3.5Φステレオミニジャック
推奨インピーダンスローゲインモード時…11Ω~300Ω
ハイゲインモード時…32Ω~600Ω

※電池に関しては、次の仕様のものがご利用頂けます。

充電池…1.2V標準の単4型充電池(ニッケル水素またはニッカド電池推奨)

・原則的に1次電池は御利用いただけません。予め御了承下さい。

電気的特性

測定条件

  • 測定機器…Panasonic VP7723-B
  • 電源電圧…DC+5V
  • 基本測定周波数…1KHz(LPF=80KHz)
  • 測定負荷…30Ω
利得ローゲインモード時
(利得=1倍)
ハイゲインモード時
(利得=5倍)
補足
最大出力40mW+40mW40mW+40mW※THD+N=3%時
THD+N0.0010%以下0.0020%以下※各ch/0.75Vrms出力時
S/N113.5dB103dB※JIS-A

※電池脱落用予防シートは今回は天板に貼ってあります。予防シートが貼ってあるほうを上天板として御利用下さい。

購入方法について。

現在、当社にて販売を開始させて頂いております。

「BSP-PHPA-03SP-KIT01」販売ページ

宜しくお願い致します。

最後に。

基板のみの販売も開始しており、本KITをベースに、お客様の方で部品等を交換したオリジナル仕様のものと、「フロントパネルのビスを外し交換出来る」ようになっています。(フロントパネルもセットになっています。)

当社オリジナルヘッドホンアンプ。「BSP-PHPA-03SP-KIT」を宜しくお願い致します。